トランペット 【作り方】

まずマウスピースを作ります。

二段の紙筒を作り、太いほう(口を当てるほう)の内側に、
エポキシ系接着剤を塗って漏斗型にフェアリングをつけます。

工作用紙などから、①を切って、鉛筆など丸いものを芯にして一巻きした後、ボンドを塗りながら
しっかり巻いて筒状にします。

接着が乾いてから、その端の図示の位置に②を同じように巻き付けると、二段の筒状になります。

細いほうの筒が用意した塩ビ管または黄銅管の内側にちょうどはまるように作ると最高です。

接着が完全に乾いたら、エポキシ系接着剤(五分間など短時間硬化型が使いよい)を用意し、
紙筒の太いほうの内側に少しずつ塗って、なめらかに丸みをつけて仕上げます。

完全に硬化したあと、唇をあてても痛くないようにやすりかサンドペーパーで仕上げます。

なお、このマゥスピースの作り方は、繁下和雄先生の本を参考にしています。

手ごろな大きさと形のプラスチックの空容器があれば、ボトルネックのところを
切断(のこぎりかはさみで切りましょう)して、マウスピースに使うこともできます。

唇をあてても痛くないように、切り取ったエッジをやすりで丸めたり、要すれば紙筒の
マウスピースのように、エポキシ系接着剤でフェアリングをつけると具合が良くなります。

もちろん、本物のトランペットのマウスピースを持っていれば、それを使うのがベストです。
次に、一メートルの塩ビ管を、短く切ったゴム管でU字型につなぎます。

片方の端に、さきほど作ったマウスピースをしっかり差し込みます。

ゆるい場合は、水道配管用のシールテープか、紙にのりをつけたものを巻き付けて、
しっかりはまるようにします。

これで、トランペットの原形になりましたので、試し吹きをしてみましょう。

経験のない方向き
の説明を書きますので、中学・高校時代にブラスバンドなどで金管楽器の経験がある方は、
読み飛ばして先へ進んで下さい。

マゥスピースに薄く閉めた唇をあて、プルプルと唇を振るわせてみて下さい。
子供が口で飛行機や自動車の爆音の真似をする調子です。
うまく管が共振すると、ブーッという音が出ます。

とても、美しい楽音とはいえないかもしれませんが、それがラッパの音です。

確実に鳴らせるようになったら、唇をもっと緊張させて吹いてみましょう。

締め加減によって、いくつかの高い倍音を鳴らすことができます。

ド・ミ・ソ・ドと鳴らせたら大成功で、信号ラッパ(軍隊ラッパ)のメロディーが演奏できるわけです。

唇を堅く閉めた状態で音を出し、少しずつ緩めて鳴らしてみましょう。

いろんな音を鳴らせることがわかります。

管の長さによって、出る音の高さは限られていますが、うまく再現できるように練習を積めば、
楽器らしく演奏できるようになります。

ここまでできたら、マウスピースを取り付けた塩ビ管を中央付近で二つに切断し、もう一本ゴ
ム管を用意してS字型につないでみましょう。

塩ビ管を余分に持っていれば、管長をもっと長くできます。

試し吹きをしてみると、出せる音の種類がもっと増えていることがわかります。

吹き方は比較的高いほうの音域で、唇の締め加減をデリケートに調節しながら、
出したい音を鳴らすようにすると、かなり自由にメロディーを演奏することができます。

三本つないだ形なら、吹き口に対して、音の出る側が向こう側になりますので、
ラッパらしい形態となり、操作にも便利です。

最後に、吹き出し口に漏斗をはめ込んで(要すれば、注ぎ口を少し切って形を整えて)
しっかり接着すると、ベル(朝顔)のついた本当のラッパらしくなります。

三本の塩ビ管を、ばらばらにならないようにリボンで束ねるなどして使いましょう。

調律は、最も自然に鳴らしやすい音を基準にして、正しい鍵盤楽器の「変ロ」の音
(二三〇・〇八ヘルツ)に合うように、どれか一本の管の長さを切って調節します。

筆者のおすすめのサイトはこちらです→木のおもちゃ www.kino-omocha.com

トランペット

この工作では、まず長い管だけのトランペットを作って鳴らしてみて、つぎに、音の高さの不自
由さを補うためにバルブを一個つけて、バイパス管路を通せるようにしたものを作ることにします。


【材料と工具】
塩ビ管(内径一三、外形一八、長さ二〇〇〇単位ミリ、DIY店で一〇〇〇ミリに切ったものを
売っている。

外形一五ミリの黄銅管が手に入れぼそのほうが良い)、漏斗(プラスチック製、先が
右の塩ビ管にうまくはまると具合が良い)、ゴム管(内径一六、長さ五〇〇~六〇〇、右の塩ビ管の
外側にうまくはまるもの単位ミリ)、厚紙(巻いて筒状にできる厚さ。

工作用紙など。)、
接着剤(塩ビ管の配管用。

木工用ボンドおよびエポキシ系接着剤も必要)
のこぎり、やすりまたはサンドペーパー、カッターナイフ

トランペットとスライドトロンボーン

金管楽器(いわゆるラッパ)にも、豆腐屋さんのラッパから、精巧なメカニズムの眩しいほどの
ものまで各種ありますが、理屈抜きに私たちを惹きつける独特の魅力をもっています。

動物の角やほら貝を拾って吹き鳴らした、私たちの祖先に湖る郷愁かもしれません。

音の発振はマウスピース(吹き口)に唇をあてて振るわせ(上下の唇がダブルリードになっている)、
高さは管の長さで決まる倍音のどれかを選んで鳴らします。

構造の簡単なものの代表が、アルペンホルンや信号ラッパなどで、出せる音が一定の倍音系列に
限られているために、楽器としてはたいへん不自由なものですが、今日のバルブつきの金管楽器も
起源はここにあったのです。

好きな高さの音を出すための工夫は、管を長くする(高調波、分数調波の種類が増える)、管を
伸縮させる(スライドさせたり、弁でバイパスに切り替える)などで、原理は管の長さを変えること
によっています。

ホビイストの中には、本当にラッパをブラス(真鍮)で作ることに取り組んでいる人も少なくな
いのですが、一般向きとはいえないでしょう。

そこで、なるべくこの本の趣旨に沿うように、有り合わせの材料を使って挑戦してみましょう。

ただ、残念ながらホビーの限界があって、音質に関し
ては、あの嚠喨たると形容されるような輝かしい音からは程遠いものですから、あまり期待はなさ
らないで下さい。

ザイル登り人形 【作り方】

図面と表に従って、吊棒と鳩と二個のグリップの実物大の線画を描き、糸のこぎりで切り抜きます。

こんな小物でも面倒がらずに、万力でしっかり固定して糸のこぎりを使うと、うまくできます。

切り抜いた吊棒、鳩とグリップの図示の位置にピンバイスを使って、凧糸の通る細い穴(直径一ミリ)をあけます。

鳩のつばさ(人形の両腕)の先端のところの穴は端面に対して傾斜していますから、ドリルの先が滑りやすく、位置がずれたり傾いたりしやすいので、初めに、目打ちか千枚通しで正しい位置にしるしをつけて(ポンチを打つといいます)から穴あけを始めるようにします。

部品ができたら、やすりで外側の縁を面取り(手触りを良くする)し、図示のように凧糸を通して完成です。

吊棒を壁のフックなどに吊り下げて、鳩(人形)から下がっている凧糸を、交互に下に引っ張ると鳩(人形)は少しずつ登っていきます。

ザイル登り人形

前節までのおもちゃが、位置のエネルギーによって降下する原理を使っていたのに対して、今度は重力に逆らって登らせてみましょう。

この種のものは、外力を加えて登らせ、下がり止めには摩擦力によっています。

山村の民家などの、囲炉裏の上にやかんや鍋を吊るす自在鉤も、調節した吊り下げ高さの保持を、この原理によっていますが、おもちゃどころか、立派な実用品ですし、類似のものは世界中どこでもみられるようです。

おもちゃとしてはピエロの人形や、日本風のものでは右手に御幣、左手に鈴を持った猿回しの人形など、いくつかの類型があるようですが、ここでは趣向を変えて、吊棒に二〇世紀初めのドイツの彫刻家エルンスト・バールラッハが第一次世界大戦の戦没者の記念に作った天使像(ギュストロフの聖堂に吊り下げられている)をかたどることにし、そうするとピエロの人形では場違いなので、人形は鳩の形にして作ってみましょう。


【材料と工具】
薄い板糸のこぎり、(厚さ五くらい×一〇〇×一二〇単位ミリ)、凧糸やすり、ピンバイス8はしご人形…位置のエネルギーとそれに逆らう仕事